東京御廟 町屋光明寺

コラム

永代供養

永代供養とは


永代供養(えいたいくよう)とは、お寺や霊園が長きにわたって供養をしてくれる埋葬方法のことです。親族で自分が最年少だという方、後継ぎがない方、遠方にお住まいでなかなかお参りができない方、お墓がなくお骨を自宅に置かれているご家庭など、「自分がいなくなったあとのお墓が心配だ」というケースに対応します。永代供養墓であれば、契約時の使用料のみで永代にわたって供養をしてもらうことができるので、見送る側も、旅立つ側も安心です。

納骨方法や供養のルールなどは、各お寺や霊園によって変わってきます。ほとんどの場合は宗派を問わず受け入れをしていますが、一部、故人の帰依を前提としているお寺もあります。供養の期間は15回忌~33回忌の間で選択する場合もあれば、さらに長期にわたって管理をお願いできる場合もあります。納骨方法もさまざまで、家族や個人単位で別々に安置するタイプと、ほかの方々のお骨と一緒に安置されるタイプに分かれます。納骨場所も、屋内ならロッカータイプ、可動タイプ、屋外なら墓石タイプ、塔タイプなどがあり、ご遺族の思いやご予算、ライフスタイルに沿ったお墓を選ぶことができます。

費用・相場


永代供養はその納骨方法、納骨場所についてとても多くの選択肢があります。そのため、供養にかかる費用もさまざまです。一般的には10万円程度から200万円程度、平均額は30万円~50万円と言われています。合祀の場合やロッカータイプは低価格で、家族単位、個人の場合は高額となります。仏壇をつけるかつけないか、墓石を立てるかどうか、参拝時間は自由かどうか、などでも料金は変わってきます。

また、ほとんどの場合は追加費用はかからないとされていますが、中には例外もあります。たとえば、個々で法要を行う場合は、お寺・霊園へ支払う会場費、僧侶へのお布施も別に用意します。また、管理費や墓石料、墓誌刻字料がオプションとして別計算になっている場合も。疑問に思うところがあれば、契約前の打ち合わせでしっかり解消しておきましょう。

メリット・デメリット


永代供養を選択するかどうかは、そのご家族の思いやライフスタイル、ご予算などから決まってきます。永代供養のメリット、デメリットを挙げておきますので、さまざまな角度から検討してみましょう。

まずは、メリットから。

●メリットその1『供養を代行してもらえる』
最大のメリットは、ご遺族の代わりにお寺や霊園が供養・管理をしてくれるところです。遠方にお住まいでなかなかお墓参りにいけない方や、家族や親族に後継ぎがなく、ご自身が旅立たれたあとのことが心配だという方にぴったりの供養です。

●メリットその2『費用が少なく済む場合が多い』
お墓を立てる場合、一般的に費用は100~500万円程度と言われています。10万円を切るタイプも少なくない永代供養は、一般のお墓よりも費用をおさえやすいと言えるでしょう。

●メリットその3『出費は1回限り』
毎年お盆にお布施を、ということもなく、契約時の支払いのみで済む場合がほとんどです。例外的な出費に関しては<費用・相場>でもお話しましたが、管理費や墓石料がオプションとなる場合です。

●メリット4『便の良い場所を選べる』
永代供養の施設はアクセスの良い場所に立てられることが多く、都心部など町なかにも存在します。お仕事帰りのお参りや、遠方の親族をお招きしてのお参りにも便利です。

やはり、将来的な供養に関する不安を解消してくれるのが一番のメリットなのですね。また、経済面での安心感も重要なポイントとなります。

続いてデメリットについて。

●デメリット1『合祀の場合はお骨を取り出せない』
永代供養で多い合祀は、お骨を一カ所に集めて納骨する場合もありますし、埋葬の場合は明確な目印をつけずに安置されるケースもあります。その場合はお骨を取り出すことはできないため、「お墓を引っ越そう」「やはりお墓を立ててそちらに納骨しよう」と思い立っても、変更することはできません。

永代供養墓に納骨する時は

●デメリット2『供養の回数に限りがある場合も』
お寺・霊園によっては、供養の回数に限度をつけているところもあります。50回忌まで、33回忌まで、15回忌まで、とそれぞれのルールがありますので、事前に確認しましょう。

●デメリット3『墓石がなくお祈りの目標が見えづらい』
永代供養でも墓石を設けられるタイプもありますが、合祀の場合などは、どこに拝めばいいのか、と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。ご先祖様は目に見える物がなくてもそこにいらっしゃる、という感覚は、長らく墓石をお参りしてきた日本人にはつかみにくい場合もあります。

デメリットは、やはり昔ながらのお墓ではない部分と、自由度が少ないところでしょうか。お墓に望むこと、妥協できる箇所はそれぞれのご家庭で違ってくると思いますので、ご家族とよく話し合って選びましょう。

永代使用権との違い


永代供養と似た言葉に、永代使用というものがあります。永代使用とは、かつて一般的だった、お寺のお墓区分を購入して墓石を立てて管理していくという供養の方法です。その供養権利を『永代使用権』といいます。ここでわざわざ「使用」と言っているのは、土地を購入するわけではなく、あくまでお墓を使用する権利だからです。そのため、権利を買う費用だけではなく、管理料も払い続けることになります。後継ぎがないご家庭の場合は、その代限りでお墓自体の権利を放棄する結果になります。

一方、永代供養権は、お墓の管理をお願いする権利です。通常は契約時に支払った料金で一定期間の供養・管理をしてもらうことができます。ただし、その期間が短く設定されている場合もあるので、ご自身の希望する年月供養と管理をしてもらえるのかどうかという点は、事前にしっかり確認しておきましょう。

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位牌について


位牌とは、旅立たれた方の没年月日、享年、戒名や法名、法号が書かれた木の板で、仏壇やお寺の位牌壇に安置します。元々は中国の儒教からきた信仰儀式で、鎌倉時代に伝わったと言われています。位牌を作るのは仏具店、字を入れるのはお寺や仏具店、葬儀社の場合もあり、戒名・法名・法号がない場合は本名で作ることも可能です。49日までは白木の位牌ですが、以降は白木位牌から魂を移す『開眼法要』という儀式を経て、漆塗りや黒檀などの本位牌と交換します。白木位牌はお寺に、本位牌は仏壇に安置します。

位牌を作るかどうかは本人の意思で決定できますが、多くの方はそこには言及しないまま旅立たれるので、一般的にはご葬儀の前に白木の位牌を用意します。遺された方々から見ると、位牌がある方が思いを込めてお参りしやすいのではないでしょうか。

位牌の選び方としては、旅立たれた方の雰囲気を考慮しつつも、仏壇の大きさも意識しておきましょう。主に見られるのは、漆塗りの塗り位牌、黒檀や紫檀などで作られる唐木位牌、ご先祖の位牌をまとめて入れておける回出位牌の3種類です。サイズは、ご先祖様の位牌やご本尊よりも大きくならないようにするのがポイントです。ご夫婦であれば同じ大きさで並べたり、お二人のお名前をひとつの位牌に入れることも可能です。近年は機械彫りが増えましたが、味わいのある手彫りもまだまだ選ばれています。

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