町屋光明寺
町屋光明寺とは
町屋光明寺は、岐阜県に本坊を置く無量寿山光明寺の別院として建立されました。お寺は敷居が高くてなかなか足を運びにくいと思っている方々にも、気軽に訪れて、仏教に親しみを持ってもらえる場にしていきたいと考えています。
仏教では、すべてのものは他のものと繋がって存在しており、自分だけで成り立っているものは一つもないということを「縁起の道理」と説いています。これは、自分と他人、自然、地球全体、宇宙全体がすべて繋がっていて、自分はそれに支えられている存在であるということです。町屋光明寺が、貴重なご縁をいただいて、この地に開院できることに、心から感謝しています。
今後、四季折々に、大法要や文化イベント、法話会などを開催していく予定です。
皆さん、是非一度、町屋光明寺に足を運んでください。
年間行事
1月 | 修正会(しゅうしょうえ)・・・新しい年の始まりを喜び祈願する |
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2月 | 涅槃会(ねはんえ)・・・お釈迦様の入滅法要 |
3月 | 春彼岸会(はるひがんえ)・・・春分の日を中日として行われる法要 |
4月 | 灌仏会(かんぶつえ)・・・お釈迦様の誕生を祝う仏教行事 |
7月 | 盂蘭盆会(うらぼんえ)・・・亡くなった方やご先祖様を偲ぶ法要 |
9月 | 秋彼岸会(あきひがんえ)・・・秋分の日を中日として行われる法要 |
12月 |
成道会(じょうどうえ)・・・お釈迦様が悟りを開いた日に行う法要 報恩講(ほうおんこう)・・・宗祖親鸞聖人の忌日に行う法要 |
定例行事
町屋光明寺では、様々な定例行事を行っております。
無量寿講(写経・法話の会)
毎月 (第三火曜日) 初心者の方にも気軽に参加できる写経と法話の会を実施しております。ご僧侶の法話・写経・読経を通じて仏教に親しむ集まりです。
祥月命日合同法要
故人が没した月を指すのが「祥月」、日を指すのが「命日」のため、年1回訪れる命日を「祥月命日」と言います。同じ月に祥月命日を迎えられる方を対象に、毎月第一土曜日に合同でご供養する法要を施行しております。
法要
町屋光明寺では、法事・法要を執り行っております。お気軽にご相談ください。
中陰法要
故人が亡くなられてから7日ごとに四十九日(七七日、満中陰)までお勤めする法要です。浄土真宗では、故人は亡くなるとすぐに極楽浄土に往生するとされますので、追善のための供養ではなく、故人をご縁として仏法に遇い、阿弥陀如来に等しく摂取されている恩徳に感謝する思いでお勤めします。
年忌法要
祥月命日(故人が亡くなられた月のご命日)をご縁として、親族や友人が集まって、個人を偲び、仏法に遇うことに感謝する思いでお勤めする法要です。亡くなられた年の1年後の祥月命日を一周忌といい、2年後を三回忌といいます。その後は、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌と法要をお勤めし、以降は五十年ごとにお勤めいたします。
葬儀
大切な方のお見送りを当寺で執り行います。ご葬儀は故人さまを偲び、生死を越える仏法の教えに触れる重要な仏教儀式です。詳しくはお問い合わせください。
納骨法要
お墓や納骨堂に個人のご遺骨をお納めする際にお勤めする法要です。当寺では、室内墓所(東京御廟)への納骨の際に、ご僧侶がお勤めいたします。四十九日や一周忌の法要の際に併せて執り行なうこともできます。
行事・イベントのご案内
500年の法統を今に伝える光明寺が
永代に渡りお護りします
無量寿山光明寺の歴史は平安時代の延喜式神名帳に記載のある、近江の意富布良(大洞)神社にまで溯ることができます。その神社はいつしか神仏一体の神宮寺となりましたが、室町時代に至り本願寺第八世、蓮如上人の教化によって、神社と寺院が分離されました。
この寺院が光明寺の祖となる近江祖坊で、500年の法統を今日に伝えています。
浄土真宗の尊いみ教えを一人ひとりに伝える活動の中から岐阜に本坊が建立され、様々な出会い、ご縁を得て、各地に別院が建立されました。
現在、町屋光明寺のほか、京都本院の瑠璃光院、新宿瑠璃光院白蓮華堂、千葉、埼玉、宇治に別院があり、各地域の皆さま方に支えられ、地域の寺院として日々その役割を果たしています。
沿 革
- 室町時代
- 神社から浄土真宗寺院がわかれる
- 大正五年
- 寺基を岐阜県岐阜市に移す
- 昭和五十四年
- 首都圏開教を開始
- 昭和六十三年
- 東京国際仏教塾を開校
- 平成元年
- 霊園事業開始
- 平成七年
- 京都を中心に関西開教開始
- 平成二十一年
- 東京御廟 開廟(納骨堂事業開始)
- 平成二十六年
- 新宿に光明寺東京本院建立
- 平成二十九年
- 東京御廟本館 開廟
- 令和五年
- 沖縄別院琉球識名院建立
無量寿山 光明寺の本坊及び別院
無量寿山 光明寺本坊(岐阜光明寺)
〒500-8114
岐阜市金竜町3丁目9番地
東京本院新宿瑠璃光院
〒151-0053
東京都渋谷区代々木2丁目4番3
京都本院瑠璃光院
〒601-1255
京都市左京区上高野東山55番地
千葉光明寺
〒263-0025
千葉市稲毛区穴川町383-3
沖縄別院 琉球識名院
〒902-0072
沖縄県那覇市字真地2-1
町屋光明寺
〒116-0002
本 館:東京都荒川区荒川7-5-8
1号館:東京都荒川区荒川7-14-8
町屋に末永く根付く寺院を目指して
今をさること数十年前、高度成長で活気づく東京にはるばる岐阜から車を走らせ、降り立った一人の僧侶がいました。それが無量寿山 光明寺の先代ご住職、大洞龍明でした。
仏教の教えを伝える情熱を胸に、若き先代ご住職は車で寝泊まりをしながら関東の拠点となる場所を探しまわられたそうです。関東最初の拠点として千葉(現千葉光明寺)を構えた後、ご縁がご縁を呼んでこの荒川区町屋のビルの1室に分院を設けられました。それが町屋光明寺の前身となりました。
町屋の方々と交流を深めていくなかで、東京のお墓事情が逼迫していることを嘆いた先代ご住職は、いよいよ納骨堂の開発に着手します。愛する方の近くで心おだやかに眠るためのお墓であり、悔いのない満ち足りた人生をお過ごしいただくためのお墓。残される方の利便性も考え、東京という都会に暮らす人々の「心のふるさと」にしていただけるような「苦労なき供養」体現する墓所とは何か?数多くの安心を注ぎ込み、トヨタ自動織機(現トヨタL&F)の助力へ得て、ついに「自動搬送式納骨堂」を生み出しました。その最初の納骨堂が「東京御廟」です。
残念ながら先代ご住職は2020年に浄土に往生されましたが、その想いは現在の東京御廟にしっかりと息づいています。お寺はご来寺される皆さんのためにある場所であり、お寺のなかにいる私たちのためのものではありません。仏教の学びに終わりはありませんが日々の寺院としての活動に取り組み、地域のお祭りと連携した催しなども行っていく予定です。これからも地域の人々とともに齢を重ね、地域に根付く寺院となりたいと考えています。