令和三年六月 祥月命日講 《 施行完了のご報告 》
令和3年 6月5日(土)午前10時より、町屋光明寺本堂において令和三年六月の祥月命日講を厳修いたしましたことをご報告申し上げます。
皆さまに返送いただきました祥月命日講ハガキはご本尊阿弥陀如来の御前に浄納し、ねんごろに供養いたしました。
多くのご供養のお申込みを賜りましたこと、あらためて感謝申し上げます。
合掌
六月の法話
令和3年6月度祥月命日講 勤修されましてございます。
祥月命日は一年に一度の日でございます。法要にご参加の皆様方におかれましては、本日は特に故人様への敬虔なお心でご参加なされているものと拝察いたします。
ところで一年に一度の本日6月5日は何の日か、皆様御存知でいらっしゃいますか。調べてみましたら、黒部ダムが完成した日なのだそうでございます。昭和38年の事だそうでございます。
黒部ダムは人が行きかう事自体、困難な場所に多くの犠牲者を出しながらも黒部ダムが造られたことで関西を中心に多くの恵みと発展を日本の人々にもたらしてきたといわれます。まさに不可能を多くの方々が命がけで、可能にした大いなる行いであると感じました。
仏教には、この黒部ダム建設と同様、あるいはそれ以上の途方もない衆生救済(すべての人々を教化し、いずれ極楽浄土へと導く)という大いなる行いをやりとげんとされている仏様がいらっしゃいます。
浄土真宗御本尊阿弥陀如来様です、阿弥陀如来様は、南無阿弥陀仏と称え、極楽へ往生出来ると信じる人全てを、その生涯を終える時、極楽浄土へ導かんとの、
不退転のご決意を『仏説無量寿経』の中であらわしておられます。このご決意を親鸞聖人は、「大行」と言われ、その結果、人々が阿弥陀如来様のお力で自身が人生を生ききった後、極楽へ往けると信じられるようになることを「大信心」といわれました。
亡くなられた方が、せめて死後、良き世界へいっていて欲しい。この事は、時代が変わっても、土地や宗教が変わっても人が持つ共通の願い、感情だと思います。
阿弥陀如来様は、その事に「大行」をもって、「大信心」を下さる事で応えて下さる仏様といえるでしょう。
皆様が心を寄せられた故人様方が、阿弥陀如来様の御許極楽浄土より温かいお心で皆様を見守っておられる事を思われ、また明日からの日々へ力強く踏み出して行って頂ければそれが何よりの仏様への報恩、故人様への供養となろうかと存じます。
本日は誠にお疲れ様でございました。